『「あなた」という商品を高く売る方法』「100円のコーラを〜」の著者による「自分」という商品の価値を高くするための方法が分かりやすく書かれた本

「あなた」という商品を高く売る方法

「さて、これから先どうしよう」

度合いに差はあれど、このように考えている方は多いと思います。

僕自身のことを書くと、各ジャンルごとにWebサイトを作ったりサービスを作ったりということはできてきました。しかし、それを包括する人(ここでは「たもゆ」という人)としてはキャラクターがほとんど何もない状態です。

それもそのはず。これまでそれなりの専門性をもった専門誌でやっていたのに(いるのに)、取り立てて個性のない人間としてカウントされてしまうからです。

まぁ、苦戦します…(汗)。

それでもいろいろやっていれば「(それなりに)できるかな」と楽観的にいるところです。

同時に「いくつもの自分をジャンルごとに切り分ける」ということの重要さは、身にしみて分かったつもりです(でも雑多なものも作ってみたいと思ったのがここ1年のことでした)。

今回はそんな自分にぴったりの(自分で言うな)『「あなた」という商品を高く売る方法』を紹介したいと思います。本書を読んでいて途中で知ったのですが、永井孝尚さんは『100円のコーラを〜』の著者です(もう恥ずかしいかぎりです)。

『「あなた」という商品を高く売る方法』の概要

本書は全10章で構成されています。

  1. 「競争しない」ための戦略
  2. AIに仕事を奪われない方法
  3. 「戦わずして勝つ」のが真の戦略
  4. 「あなたの強み」を育てる
  5. リスクを下げて何度も挑戦する
  6. 没頭すれば一流になれる
  7. あなたの物語が奇跡を生み出す
  8. 失敗があなたの武器になる
  9. コンフォートゾーンから脱出せよ
  10. 「自分のため」から「社会のため」へ

さらに、各章のサブタイトルにはベースとなる理論が書かれています。こんな感じです。

  1. 競争戦略論
  2. イノベーション
  3. バリュープロポジション
  4. 強みと構造のセレンディピティ
  5. リアルオプション理論
  6. 内発的動機付けとフロー理論
  7. センスメイキング理論
  8. 仮設検証とアダプト思考
  9. ダイナミックケイパビリティ
  10. ソーシャル・ネットワーク理論と利他的動機付け

一部カタカナが多くて分からないところもありますが行きましょう!

「戦わずして勝つ」を目指す

本書では「競争する・しない」「戦略ない・ある」を4つのセグメントに分類しています。

それぞれ以下のように分かれます。

  • 競争する、戦略ない:消耗戦
  • 競争しない、戦略ない:自分探し(青い鳥症候群)
  • 競争する、戦略ある:栽培期間
  • 競争しない、戦略ある:戦わずして勝つ

このうち、まずは「栽培期間」を目指して、その後に「戦わずして勝つ」を目指します(「青い鳥症候群」を目指してはいけないよう…/笑)。

「戦わずして勝つ」状態を目指し、具体的な戦略を立てて競争していけば、あなたは右下の「栽培期間」に入る。ちょうど果実の実をたくさん植え、水や肥料をあげて間引きしながら育てるように、「あなたという商品」の種を植えて、試行錯誤しながら、より価値の高い「あなたという商品」を育てている段階だ。

すごく腑に落ちる表現ですよね。

「青い鳥症候群」自分がなっている気がしないでもないけれど…。

自分の強みには気づきにくい

第4章では「ジョハリの窓」を例に自分の強みを知る方法が書かれています。

自己には「公開されている自己」(open self) と「隠されている自己」(hidden self) があると共に、「自分は知らないが他人は知っている自己」(blind self) や「誰にも知られていない自己」(unknown self) もあると考えられる。

ジョハリの窓 – Wikipedia

これは僕が会社員の方と話しているときにもよく感じます。

その人の「良いところなのに自覚がない」。それがまさに「自分に分かっていない」「他人に分かっている」「盲目の窓」なのかもしれません。

自分の「盲目の窓」はなんなのでしょう…。

「才能×技術×知識」のかけ算

自分の強みは、三つの要素のかけ算で成り立っている。

このうち「才能」は「個人が必ず持っている資質」だといいます。

さらに興味深いことに、心理学者のドナルド・O・クリフトン(『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』の作者のひとり)によって、「個人の資質」が34個に分類されているそうです。

本書にも「達成欲」や「活発性」をはじめとした「34個の資質」が掲載されているので参考にしてみましょう。

好きなことなら続けられる

ベタですが「継続は力なり」です。

ブログ界隈でもそうですが、参入障壁が低くすさまじい競争がありますが、続けていくことで自然と周りが脱落していく現象が起きます。反対に言うと、それくらい継続は難しいのでしょう。

物事で上達するコツは、続けることだ。内発的動機付けで、仕事が好きになり、継続すれば、あなたの強みの種は育っていく。

この「内発的動機付け」って難しいですよね。

人は、他人に言われたり、報酬を与えられたりしたものでなく、自分が「面白い」と思ったものに夢中になる。そして夢中になって続けることが、強みを育てるコツだ。

動機付け理論では、これを「内発的動機付け」と呼んでいる。

反対に、報酬ありきなどで外から指示されたものを「外発的動機付け」と呼びます。

最近、「ライフワークバランス」という言葉が目立ちますが、自分で思ってやっている人はそもそもライフワークバランスという概念がないため、24時間夢中になっていたいなんて言いますよね。

これは「現代の魔法使い」こと落合陽一さんが話した言葉です。

『これからの世界をつくる仲間たちへ』もはや死角なしの落合陽一氏の著作

2017.09.23

T字型人間から、タコ足型人間へ

これまで「ひとつの専門知識」を持った「I字型人間」が重宝されていました。

しかし、その後は「ひとつの専門知識」+「幅広い知識」を持つ「T字型人間」が必要になったといいます。

そしていまは世の中の変化がさらに激しくなり、企業が「一時的競争優位性」を連続して獲得することが重要になった結果、専門分野を増やし続ける「タコ足型人間」が求められるようになっている。

自分でいうのはなんですが、僕は若干タコ足型になりつつあります。

ただし、前述のようにあくまで各方面においてひとつの面しか見せていないため、I字型としか機能していないという弱点があります(オフラインの仕事はだいぶタコ足っぽくなったけど)。

そのため、タコ足寄りになりたいなぁと思って当サイトを作っています(野望)。

利他的動機付けでウィン・ウィンを実現する

前述の「内発的動機付け」に、さらに「他人のため」が加わった「利他的動機付け(プロソーシャル・モチベーション)」が強いといいます。

  • ギバー(他人に与え続ける人)はたいてい他者からより多くのものを得る。
  • なかでも成功しているギバーは普通の人たちより他者重視であるだけでなく、自分の利益も見失わない
  • 成功したギバーは自分だけでなくグループ全員が得をするようにパイを大きくする

これ、サラッと書かれていますがかなり難しいですよね。

実際、著者の永井孝尚さんは「最初は自分のため(利己的)」でいいと言います。

「自己犠牲」が強すぎると、ボランティアでボロボロになったり、いわゆるブラック企業に使い倒されてしまうこともあるはずです…。

「自分のため」からスタートして、自分の商品価値を徐々に高めていく。そうすれば、それによって幸せになる人の数が増えていく。「自分のため」に始めたことが、そのうち「仲間のため」になり、「会社のため」になる。あなたの価値が会社を超えて評価されるようになれば、「業界のため」「社会のため」になる。

ここを目指していきましょう!

今日のまとめ

永井孝尚さんの『「あなた」という商品を高く売る方法』を紹介しました。

本書を読むと「うぉーし、やるぞ!」と思うこと間違いありません。しかし、同時に行動だけでは続かないため、継続することも大切になってきます。

僕も記事を書くのに改めて読んで納得することが多くありました。「自分」という商品を作れるように進んでいきましょう!