柳本光晴『響~小説家になる方法~』「マンガ大賞2017」を受賞した文芸マンガ

響~小説家になる方法~

とある文芸編集部の新人賞宛に送りつけられた、直筆の投稿原稿。
編集部員の花井は、応募条件を満たさず、
ゴミ箱に捨てられていたその原稿を偶然見つける。
封を開けると、これまで出会ったことのない
革新的な内容の小説であった。
作者の名は、鮎喰響。連絡先は書いていない・・・

純文学を題材にした作品で「マンガ大賞2017」の大賞に選ばれた柳本光晴さんの『響~小説家になる方法~』。

本作は、文芸界の不況を憂う編集部と、作家を目指す鮎喰響(あくい・ひびき)が通う高校のふたつの視点から描かれます。

小学館 コミックのホームページで『響 ~小説家になる方法~』のダイジェスト試し読みができます。

 

出版不況の文芸界

出版不況で漫画が売れねーとか言ってっけど、正直、こっちのほうが百倍厳しい…

「こっち」とは「文芸」を指します。

戦後「文芸」に食べさせてもらっていた出版社は、形勢が逆転し、今では「漫画」が食べさせています。たしかに文芸誌を買う人ってとても少ないですよね。作家の森博嗣さんも「(文芸誌は)買ったことない」と書いていました。

そう思うと、又吉直樹さんのベストセラーは本当に珍しいことであるのが分かります。

 

純文てなんですか?

同級生の部員(関口花代子)に質問されて、響はこのように答えました。

太宰
三島
坂口安吾
遠藤周作
大江健三郎
村上春樹

が、純文よ。

これに、村上龍、川上弘美、平野啓一郎、金原ひとみも追加されます。

そのあと、文芸部のギャル(に見える)先輩(祖父江凛夏)に以下の気持ちが描かれていました。

「純文とは」

答えのない問いだけど、そういう答え方もあるか。

おっそろしく適当だけど、まあ正しい。

片っぱしから作家名を挙げるっていう。

あとはその作家の本を読んで自分で判断すればいいし。

ジャンルは自分が感じとるのがいちばんなのかもしれません。

 

「マンガ大賞2017」大賞受賞関連の記事

本作がヒットするきっかけになった「マンガ大賞2017」大賞受賞関連の記事がいくつもあります。

ここではダ・ヴィンチニュースを紹介します。

柳本は授賞式で「とにかく嬉しい」と喜びをあらわにし、受賞を知った際の事を「アシスタントと『やった』とハイタッチしたら、その子が『先生、マンガは絵じゃないってことが証明されましたね!』と名言を残したんです」と語り会場を沸かせた。

『響~小説家になる方法~』が「マンガ大賞2017」に決定! ファンから祝福の声

余談ですが、「ダ・ヴィンチ」は好きな雑誌のひとつです。

 

Twitterで感想を探してみました

ということで、『響~小説家になる方法~』の感想をTwitterで探してみました。

 

今日のまとめ

「本屋大賞」に続いた「マンガ大賞」、こうしてひとつでも多くの作品が目立つのは良いことですよね。『響~小説家になる方法~』はどのような展開をしていくのでしょうか。以下、続刊を楽しみにしましょう(6巻まで発売中です)。