堀江貴文『99%の会社はいらない』「忙しい」と言っている人は「他人の時間」で忙しい

99%の会社はいらない

世の中の人は「他人の時間」で忙しい。忙しくて不幸だと感じてしまう。その元凶の一つが、「会社」という仕組みだ。会社に属することは、「他人の時間」に縛られることでしかない。

世の中の多くを占める「会社」に属する人を敵に回しかねない冒頭文(笑) もちろんそんなことがあってもこの人は何も気にしないのだろうというのが本書『99%の会社はいらない』の著者、堀江貴文さんです。

最低3万部を刷ることを条件に、多くの著作を持つホリエモンこと堀江貴文さんは、本書の中で「新しい働き方」について言及しています。もし、自分の現状に満足していない方は、読んでみると価値観変わりますよ!?

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99%の会社はいらない

堀江貴文さんの『99%の会社はいらない』は、全5章で構成されています。

  1. 日本の会社はおかしいと思わないか?
  2. 仕事のない時代がやってくる
  3. だから「遊び」を仕事にすればいい
  4. 会社ではない新しい組織のカタチ
  5. 会社に属しているあなたへ

堀江貴文さんは以前から(ライブドアの騒動があってから)、「新しい働き方」について言及してきました。僕自身、会社員ではないので、堀江貴文さんや高城剛さんのような考えは腑に落ちます。

しかし、世の中の反応を見ていると、どこか面白くないように感じる人が多いようです。それは「楽しやがって」「自分はこんなに大変なのに」という気持ちが見えてきます。

だったら辞めてしまえばいい、と切り捨てるのはかんたんですが、実際は蓄えもなく辞めるのはちょっと難しいでしょう。しかし、一歩ずつ準備すればできないことなんて何もありません。事実、僕自身がそうでした。

それでは中身をちょっとだけ覗いてみましょう。

 

スペシャリストを求めつつ、ジェネラリストを育てる矛盾

どちらも有名な言葉ですが、一応おさらいしておきましょう。

スペシャリストとは「特定分野の専門家」ジェネラリストは「広い範囲の知識や能力を持つ人」です。

なぜ日本企業はなんでもほどほどにできるジェネラリストを育て、重宝したがるのだろうか? なぜ一つの技能を極めたスペシャリストを大事にしないのだろうか? しかもジェネラリストを求めるのに、副業を禁止して複数のスキルを磨く機会を奪っている。これほどの矛盾はない。

事実、堀江貴文さんは常に「100束のわらじ」を意識しているとあります。

別にひとつの仕事に限定せずに、いろんなことをしていいのだ。僕なんていつも「100束のわらじ」を履いているくらいの気分で生きている。でも、それを実際にやると不真面目であるとか、得体が知れないと思われてしまう。

このあたり、高城剛さんも同じですね(笑)

多くのことに精通していると胡散臭いというレッテルを貼られてしまうのは仕方ないのでしょうか。

 

お金は時間を効率化させるためのツール

これも普段から堀江貴文さんの発言や著作に慣れ親しんでいる方には抵抗がないはずです。

僕にはやりたいことがたくさんある。だから時間を無駄にしたくない。一分一秒でも大切に使いたいと考えている。お金で時間を買えるのであれば、そこには惜しまずにお金を使う。お金はそうやって時間を効率化させるためのツールだ。

お金で時間を買う代表例は「タクシー」です。もちろん徒歩やバスといった交通手段と比べれば割高ですが、その分、時間を節約することができます(電車は移動距離があるため別ですね)。

本書にも登場しますが、スマホを活用した時間節約の方法は、僕も同じようにしています。

 

だから「遊び」を仕事にすればいい

第3章は、全編に明言が散りばめられています。

たとえマイナーであっても、ネットは世界中につながっている。世界中の70億人を相手にすることができ、興味を持ってくれる人が0.0001%いれば、70万人の潜在的な顧客がいるのだということを忘れないで欲しい。

その昔、教授(坂本龍一さん)が、「日本で100万枚売るより世界で100万枚売る方が良いものを作れる」といったようなことを発言したことを思い出しました。

「毎日続けるのは無理だからやめよう」ではなく、「続けられる形はどういうものなんだろう」と考えるところにいくのが重要だ。好きなことを続けるためにも、それがさらに楽しめる場をどう作っていくかは大切である。

堀江貴文さんは「続けること」「真似をすること」の大切さを説いています。本書の中でも「有料メルマガ」や「オンラインサロン」なども、何を参考にしたかについて言及があります。

ちなみにYouTubeの『ホリエモンチャンネル』も続けることで、GLAYのボーカル、TERUさんが来てくれるにまで至ったのだとか。僕の世代にとっては神様のような存在ですね(笑)

 

「好きなことをやった方がいい」というのは、好きなことだったら毎日の積み重ねを努力と思わないでこなせるからだ。好きでもないことを「毎日やれ」と言われたら、やはりつらい。好きなことであればこそ、どんなに忙しくてもあたらしいことを次々にやっていくことができる。

いわゆる「好きこそものの上手なれ」に近いものです。僕も継続が得意な方ですが、同じように思います。

 

イノベーションを生み出す仕組み

第4章「会社ではない新しい組織のカタチ」では、堀江貴文さんがよく言う「ファーストペンギン」が出てきます。

群れの先陣を切って飛び込む勇気と行動力のあるペンギンが、ファーストペンギンだ。ファーストペンギンは、誰もいない餌場に一番に到達できるからエサにありつくことができる。逆に、安全を求めて出遅れたペンギンはエサにありつけるかどうかわからない。

こう書くと、先ほどの「真似をすること」と矛盾しますが、本書では「セカンドペンギン」「サードペンギン」の重要性についても説かれています。実際、ファーストペンギンになるのってかなり大変です。セカンドペンギン、サードペンギンになったつもりで、それでも「はじめてみる」ことが大切なのだと思います。

 

ギブ・アンド・ギブ

大事なのは、ギブ・アンド・テイクではなく、ギブ・アンド・ギブの精神だ。

これに尽きます。

また、スキルについても言及があります。

何か磨かれたスキルを持っていれば、そのスキルが自分の空白を補完してくれるのではないかと考えて、その人に惹かれる人が必ず出てくるはず。

この”人が惹かれるスキル”こそが、実はコミュニケーションスキルの本質だ。

ちなみにこの「スキル」を「資格」を勘違いしてしまう人が多いことに警笛を鳴らしています。たしかに、ちょっと前はなぜか「資格ブーム」だったりしましたよね…。

 

今日のまとめ

堀江貴文さんの『99%の会社はいらない』は、今の生き方で良いのか不安な人に特におすすめです。僕は堀江貴文さんの感情に流されないところや効率化を求めるとこは好きだったりします(人を選ぶようですが)。でも、未来を見据える力はたしかにスゴいですよ!