池上彰・佐藤優『僕らが毎日やっている最強の読み方』新聞・書籍の極意は特に必見です

僕らが毎日やっている最強の読み方

情報があふれる時代、知識人がどのように情報を処理しているか、多くのビジネスパーソンが気にしていると思います。

僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意』には、誰よりも分かりやすくニュースを伝える池上彰さんと、知の巨人である佐藤優さんの「読み方」が惜しむことなく書かれています。

現在大ヒットを記録しているという本書を見てみましょう。

 

『僕らが毎日やっている最強の読み方』

本書は全5章で構成されています。

  1. 僕らの新聞の読み方
  2. 僕らの雑誌の読み方
  3. 僕らのネットの使い方
  4. 僕らの書籍の読み方
  5. 僕らの教科書・学習参考書の使い方

とこのように、各媒体をどのように使うかが書かれています。

また、特別付録が3つあります。

  1. 「人から情報を得る」7つの極意
  2. 本書に登場する「新聞」「雑誌」「ネット」「書籍」「映画・ドラマ」リスト
  3. 池上×佐藤式 70+7の極意を一挙公開!

読みやすいので、すぐに全部読めると思いますが、目次を見て気になったところだけを追っても良いでしょう。

 

「東洋経済オンライン」に多数の関連記事があります

本書は東洋経済新報社から出版されていることもあり、東洋経済オンラインに多数の関連記事が掲載されています。

本書と合わせて読んでみるのをオススメします。

  1. 佐藤優も唸る!池上彰のスゴい新聞の読み方
  2. 池上彰も唸る、佐藤優の「新聞の読み方」3極意
  3. 池上彰、佐藤優は「どのサイト」を見ているか
  4. 池上彰、佐藤優の「ネット検索」驚きの6極意
  5. 池上彰、佐藤優「Yahoo!ニュースの見方」7極意
  6. 池上彰も驚く、佐藤優の「dマガジン」活用法
  7. 佐藤優が毎日やっている「資料整理」5大極意
  8. 池上彰+佐藤優「最強の歴史学び直し」勉強法
  9. 池上彰+佐藤優「SNS、最強の使い方」はこれだ

(2017年5月現在)

 

僕らの新聞の読み方

佐藤 「世の中で起きている出来事を知ろう」と思ったとき、まず基本となるのは新聞です。意外と軽視されがちですが、新聞が「世の中を知る」ための基本かつ最良のツールであることは、今も昔も変わりません。

池上 いくつかの問題点はあるものの、日常の情報源として新聞はやはり優れていますね。一面から順にめくっていけば、政治、経済、国際情勢、そして文化やスポーツを含めた世の中の動き全体を、短時間でざっと俯瞰できる。その「一覧性」において新聞に優るものはないでしょう。

本書では「新聞がもっとも優れている」という前提で進んでいきます。このあたり、インターネットを中心に情報を集める傾向がある、若い世代の方は抵抗があるかもしれません。僕自身、新聞で情報を集めていないので、初めて知ることも多かったです。

そして、「全国紙」「地方紙」「通信社」についての特徴などが書かれます。

 

新聞の選び方

佐藤 できれば全国紙1紙だけではなく、地方紙を含めた複数紙を併読してほしいところですね。

池上 時間がとれない人は2紙でもいいと思います。

佐藤 自分と相性の合う新聞をまず1紙選ぶ。地方在住の人はブロック紙や県紙でもいい。そのうえで、別の論調の新聞も読んで、情報や論調をクロスチェックすると、世の中を見る目が養われます。

池上 どちらかに偏るのは避けて、「1紙は保守系、もう1紙はリベラル系」というように、論調の異なる新聞を2つ読むようにしたいですね。

視点が偏らないようにするのがポイントだと言います。

本書には池上彰さんと佐藤優さんが読んでいる「紙の新聞」「電子版」などがリストで掲載されているので、参考にするのもオススメです。特に佐藤優さんは電子版をかなり活用されているのが分かります。

新聞の読み方

池上 新聞はあくまで「飛ばし読み」が基本です。

佐藤 私も「見出を見て、読むかどうか迷った記事は読まない」を原則にしています。

新聞に限りませんが、情報を上手に処理できない人の多くは、「全部を読まないといけない」と考えてしまうことです。このくらいの「飛ばし読み」を意識することが大切なのかもしれません。

 

僕らの雑誌の読み方

佐藤 雑誌の世界はいま、「電子雑誌の定期読み放題サービス」の登場によって、まさに過渡期を迎えようとしています。ドコモの提供する「dマガジン」やソフトバンク系の「ビューン」などが代表的なサービスですが、いずれも従来の紙の雑誌1冊分、あるいはそれ以下のコストで多種多様な雑誌を読める。まさに大革命です。

池上 そういったサービスが一般的になれば、媒体の価値観が一変してもおかしくありませんね。

僕も雑誌の読み放題サービスは「dマガジン」を活用しています。

関連:雑誌読み放題サービス主要4社を比較してみました

雑誌は、「週刊誌」「経済誌・ビジネス誌」「月刊誌」「国際情報紙」「専門誌」のジャンルごとにおすすめや読み方が紹介されています。

 

僕らのネットの使い方

ネットには3つの大原則があると言います。

  1. ネットは「上級者」のメディア。情報の選別には、かなりの知識とスキルが必要。
  2. 「非常に効率が悪い」メディア。同じ時間なら、新聞や雑誌を読むほうが効率的。
  3. 「プリズム効果」に注意する。ネットでは自分の考えに近いものが「大きく」見える。

プリズム効果」とは、「特定のものだけが大きく見えたり、別のものが見えなくなったりすること」と佐藤優氏は言います。

本書とは関係ありませんが、堀江貴文さんもわざと意見が違う人のTwitterをフォローして、意識的にノイズを入れるようにすると言っていたのを覚えています。これぞ「上級者」の使い方です。

 

僕らの書籍の読み方

池上 世の中で起こっていることを「知る」には新聞がベースになりますが、世の中で起こっていることを「理解する」には書籍がベースになりますね。

佐藤 ベースとなる知識を身につけるには、「情報の新しさ」よりも「記述の信頼度」と「体系的」かどうかが重要ですからね。「基礎知識は書籍でしか身につかない」というのが原則だと私も思います。

ここは僕も同じ意見を持っています。

 

本の選び方

池上 いい本に出合うためのコツはひとつ、「本をたくさん買うこと」です。だから私は「迷ったら買う」を原則にしています。

佐藤 私も「迷ったら買う」が原則です。もちろんハズレの本もありますが、それでも本から得られる情報は「安い」です。

本と同じ知識を人から得ようと思ったら「何倍も費用がかかる」という佐藤優氏。

「う〜ん(高い)」と悩んでいる人を周りでも見かけますが、それで得られるスキルを考えると相当安いと思います。どんなに高く経って3,000円程度ですよ!

 

本の読み方

本の読み方は、池上彰さんと佐藤優さんで異なるのが印象的でした。

まずは、池上彰さんの極意です。

「読み方」は本の種類で変える。基本書は熟読し、速読の本も「はじめに」「おわりに」は目を通す。

続いて、佐藤優さんの極意です。

「真ん中」部分を見れば、その本の実力がわかる。真ん中に誤植が多い、文章が乱れた本は読まない。

佐藤優さんは月300冊に目を通すことでも有名です。

佐藤 月300冊に目を通すうち、熟読するのは月平均4〜5冊です。月500冊のときでも、熟読する本は6〜7冊。熟読する本を2冊増やすのはそう簡単ではありませんから。残りの本はすべて「超速読」か「普通の速読」のいずれかで処理しています。

「熟読」「超速読」「普通の速読」については佐藤優さんの著作『読書の技法』に書かれているとあります。僕はまだ読んでいないので、読んでみたいと思います。

 

僕らの教科書・学習参考書の使い方

池上 いくら書籍をたくさん読んでも、その分野の「基礎知識」がすっぽり抜け落ちていると、うまく知識が積み上がっていきません。

佐藤 義務教育レベルの基礎知識に欠損があると、いくら新聞や雑誌、ネットニュースを見ても、その内容を「理解する」ことができません。本をたくさん読んでも、知識がきちんと積み上がっていかない。すべての知識の土台となる基礎知識をいかに身につけるか、それがインプットの技法において、じつは最も重要なことなんですね。

本章では「歴史」「英語」「国語」の教科ごとに学習方法が紹介されます。

 

今日のまとめ

『僕らが毎日やっている最強の読み方』は新聞・本の読み方などがとても参考になる一冊でした。個人的には、今興味があるということもあり、「僕らの教科書・学習参考書の使い方」の「英語」の学習方法も興味深かったです。「買おうか迷っている…」という方は、「迷ったら買う」が原則ですよ(笑)!