松田元『世界の終わりの歩き方』年収13億の著者がこれからの時代の歩き方を教える

世界の終わりの歩き方

カワイイ表紙に親しみあるタイトル。でも、書かれている内容はキツイことばかり…。

松田元さんの著作『世界の終わりの歩き方』の冒頭は、このようにあります。

あふれるようなネット社会やマスコミの情報の裏に「本当」は何があるのか、根底にある問題は何なのか。僕たちは、世界の終わりをどんなふうに歩いていけばいいのか。

この本を読めば、きっと。
未来からやってくる初めての音が聞こえてくる。

僕たちは、生まれながらに日本という先進国で、そして世代によってはバブル崩壊後の「失われた10年」、気づけば「失われた20年」とやらの時代を生きています。

とりあえず仕事はあるけれど、この先どうなるんだろう。

漠然とした不安を抱えている方も多いと思います。

本書は、今「世界」がどのようになっているかを解説する「指南書」です。それでは『世界の終わりの歩き方』について見ていきましょう。

 

著者の松田元とはどのような人なのか

恥ずかしながら、僕は本書を通して初めて松田元さんを知りました。

プロフィールを見てみましょう。

1984年、神奈川県鎌倉市生まれ。

私立武相中学校を中退後、鎌倉市立岩瀬中学校転入。

その後、市立相洋高等学校入学も3日で退学し、15歳で上京。16歳で大学入学資格検定を取得。

2000年より米国カリフォルニア州マウンテンビューに留学。

02年、早稲田大学商学部入学し、在学中より、学生ベンチャーを創業。複数のベンチャー役員を経て、卒業目前の06年2月アズ株式会社を創業。

ごめんなさい…著作に書かれているプロフィールだけを見ると、すごいのかどうなのかちょっと分からないのですが、漠然と色々な活動をされていることは分かります。

ちなみに「マウンテンビュー」とは、アメリカカリフォルニア州サンタクララ群内にある「都市」の名前だそうです(留学とありますが大学ではありません)。

帯に「32歳にして年収13億!」と書かれているのでスゴいのだと思いますが、金額が前面に出てくる方は正直なことを言うとあまり良い記憶がなくて…。

もちろん出版社の都合もあると思うので、どこまで本人の意思が反映されているかは知る由もありません。ちなみに本書は双葉社なので、出版物を見る限り、煽ることは多いのかなと思っています。

 

生涯かけても得られない富と自由を得る人間は例外無く「非常識人」

というのは、たしかに一理あると思います。

本書に書かれている例を見てみましょう。

  • マイアー・アムシェル・ロートシルト(ロスチャイルド財閥の開祖)
  • スティーブ・ジョブズ(Apple社創業者)
  • ビル・ゲイツ(Microsoft創業者)
  • マーク・ザッカーバーグ(facebook創業者)
  • 孫正義(ソフトバンク創業者)
  • 堀江貴文(旧ライブドア創業者)

ここにあげた方はどなたも高校や大学を中退しています。とはいうものの、ビル・ゲイツさんやマーク・ザッカーバーグさんはハーバード大学を中退なので、ちょっと理由が違うかもしれませんが…。

そして、松田元(アズホールディングス創業者)さんも高校を中退とあります。

僕も特に学歴を気にすることはないと思います。ただ、学歴がないことを振りかざすのも違うとは思いますが…。とにもかくにも実力をつけることが大切だと考えています。

 

世界の終わりの歩き方

本書は9つの章があります。

  1. 政治のオワリ
  2. 国家のオワリ
  3. 経済のオワリ
  4. 平和のオワリ
  5. 労働のオワリ
  6. 家族のオワリ
  7. 倫理のオワリ
  8. SEXのオワリ
  9. ヒトのオワリ

各章ごとに、日本や世界の現状が書かれており、これからどうなるのかといった予測もあるので、混沌とした時代に迷ってしまっている方の参考になります。

 

国家のオワリ

第2章「国家のオワリ」では、「領域」「主権」「国民」の3つに分けて解説がされます。その中で興味深いのは「領域」です。

インターネットの発達で誰もが発信者になった今、それまでの国家が国家として統治しようとしてきた方法はもう機能しない。

例として数年前から話題になっている「ノマドワーカー」について触れています。ただ、ノマドワーカーは一時期より熱が冷めたのかなという印象があります。周りを見ていると、MacBook Airを買ったものの新機種には替えられない(買えない)人が多いような気がして…。

さらに自由に生活するボヘミアンにも言及しています。

ハイパーボヘミアンとは、働き方に加えて、ライフスタイルの変革も含めた生き方の概念、組織からの自由、場所の自由だけではなく、究極の自由をめざす生き方。

気をつけなければならないのは、憧れる人が多い分、現実はけっこう厳しいですよということです。僕が片足突っ込んでいる編集部にも、「ノマド」や「自由な生き方」を目指して会社を飛び出たという方が多いですが、そのほとんどは結局アルバイトなりで生活費を稼いでいる現実があります。

 

労働のオワリ

第5章「労働のオワリ」では、AIによって仕事がなくなる脅威が解説されます。

2013年、オックスフォード大学でAIなどを研究しているマイケル・A・オズボーンとカール・ベネディクト・フライは「雇用の未来―コンピューター化によって仕事は失われるのか」という論文の中で702の職種すべてについて、コンピューターが代替可能な確率を試算して発表した。これっって、これから「消える職業」「なくなる仕事」を示したことと同じ。

ここにあげられている論文は、インターネットでも多くのサイトが取り上げています。

参考サイト:オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」

自分の仕事が該当している方は、未来に向けて考えることが必要かもしれません…。と不安を煽ってしまいましたが、すぐに消えてしまうわけではないので、未来を見据えながら新しい道を模索するのが良いと思います。

 

今日のまとめ

松田元さんの『世界の終わりの歩き方』は、東洋経済オンラインの週間ビジネス・経済書ランキングで1位だったことで知りました。イラストの雰囲気とは裏腹にエグい現実が載っています。これからの自分について考えたい、そんな方は読んでみるのもおすすめです。