森博嗣『夢の叶え方を知っていますか?』僕がもっとも影響を受けた作家の著作

夢の叶え方を知っていますか?

僕がもっとも影響を受けた作家のひとりが森博嗣(もり・ひろし)さんです。

最初に読んだ本は小説ではなく『小説家という職業』という本でした。タイトルの通り、森博嗣さんが「小説家」について書いた本です。

とにかくこの本を読んで「なんて人だ!」と影響を受けてしまい、それからしばらく新書シリーズを読んでいきました。そして、しばらく経ってから『スカイ・クロラ』シリーズ、『すべてがFになる』などのS&Mシリーズを読むことになります。

そんな僕にとって多くのことを与えてくれた森博嗣さんが「夢」について書いたのが、『夢の叶え方を知っていますか?』です。

 

夢の叶え方を知っていますか?

本書は全7章で構成されています。

  1. 憧れの人生 憧れの生活
  2. 抽象的な夢と具体的な夢
  3. 夢の価値
  4. 夢を実現させるためには
  5. 周囲を気にしない夢
  6. 夢の楽しさを教えよう
  7. 作る夢のすすめ

「はじめに」には「夢と自由は同じもの」とあります。

自由とは、自分が思ったとおりに行動することだ。これは僕の自由の定義である。まず思うこと。つぎにそのとおりに行動すること。この二つ。すなわち、夢を実現させることは、自由を獲得する行為なのである。

このような文章を読んで「!?」となってしまう人は森博嗣さんと相性が良くないはず。Amazonでのレビューを見ても分かるように、少なからずそういう人はいます(価値観の違いなので良い悪いではありません)。

もし、「ぴーん」と来た方は、森博嗣さんと相性が良いはずです。本書に限らず手にとってみるのをオススメします。

 

憧れの人生 憧れの生活

作家の西尾維新さんが森博嗣さんに憧れているというのは有名な話です。そう考えると、現在のライトノベルの流れを遡ると森博嗣さんにたどり着くと言っても過言ではないかもしれません。

さて、そんな森博嗣さんの本はまるごと名言集といっても良いほどの内容です。ここでは気になる文章を引用してみましょう。

700人以上の回答を一通り読んだところ、やはり最も多いのは、「お金持ちになりたい」に類するものであり、これは、自由に暮らせる、好きなことができる、という意味になるだろう。

本書を書くにあたり、出版社は「夢」についてアンケート調査を行いました。その内容が本書にも掲載されます。「良い」「悪い」ではなく、バッサバッサと切り倒す様子もまた面白かったりします(本人にとっては切り倒しているつもりはないと思いますが)。

「家族を巻き込んだ夢」や「子供を巻き込んだ夢」は、その渦中にいる人が読んだら発狂すると思いますが、僕もこれらには違和感を覚えます。

 

抽象的な夢と具体的な夢

本章では、先ほどのアンケート結果について森博嗣さんのコメントが書かれます。

率直に正直に、また端的に書いているので、「そんな言い方はないだろう」と感じられる方も多いかと思うけれど、あくまでも、わかりやすく、誤解のない表現に努めた結果であり、他意はない。感情的なものを少し遠ざけて読んでいただければ幸いである。

森博嗣さんのコメントが図星すぎて、発狂する人も多いと思います(笑)。人間は図星を言われるとイラッとしてしまうものです。

反対に「その通り!」と思った方はちょっと自信が出るかも!? いつだってマイノリティでいることが大切なのかななんて思うのでした。

 

夢の価値

ただ単に、自分の満足だけが目的のように見える夢もある。けれども、そんな偏屈な趣味的なものでも、その夢の実現から生まれ、その過程から派生した技術も沢山ある。一人の夢の実現は、多くの人に影響を与えることがあるし、次の世代がそれを見て育つことにもつながるだろう。

と見ると「深いな」と思いますよね。

本章の前の方には「商品化されたキット」についても言及があります。森博嗣さんがよく言いますが、「他人が用意してくれるものではない」というものです。

子供向けの「夏休みの工作キット」、大人向けの「怪しいコンサルティング」がその類ですね。

 

夢を実現させるためには

本章では夢を実現させるための具体的な方法が書かれています。目次の見出しを読んだだけでも参考になるところがあるので、見てみましょう。

  • 自分をコントロールする
  • 体調を管理する
  • 自分のペースで
  • キリが悪いところで終わる
  • 周囲から自分を追い込む
  • 「とにかくやる」という方針
  • コンスタントに進む
  • 進捗を数字で表す
  • 悲観的に想像する
  • 厭きないように工夫する

おそらく本書でもっとも「やり方」が分かる部分だと思います。

 

周囲を気にしない夢

夢を実現したい、と思ったときに、まず考えなくてはならないことは、それは本当に自分の夢か、ということ。その次には、そこへ向かう道を、自分で見つけること。まずは、この二つが夢を手に入れる最低限必要なことといえる。

ここで「自分の夢か」というものがあります。本書では「自慢できる結婚相手」や「人気のある企業への就職」があげられています。

最近だと「SNSに投稿するため」というのもあるでしょう。これは本末転倒ですね…。

 

夢の楽しさを教えよう

物事に不満があるときは、些細なことでも腹が立つ。しかし、なにかに熱中し、自分が充実していると感じるときには、意外なほど精神が穏やかになる。なんでも許せるようになる。他者から見たら、「優しい人」になっているだろう。

インターネット掲示板やニュースサイトのコメント欄を見ても分かるように、まぁギスギスしています(笑)。それだけで満たされていないことが分かります。

何かに夢中になっている人は本当に優しくなるものです。これも森博嗣さんの著作にありましたが、一般的に頭が良くてお金を持っている人の方が優しいという事実。

 

作る夢のすすめ

最後は「工作」少年、そして現役でもある森博嗣さんが「作る」ことについて書きます。彼ほど工作に夢中になっている大人はいないのではと思わされます。

読んでいると「作る」ことに興味が湧いてきます。例えば僕だったら「作曲」「作詞」「作文」などがあげられます。この「ブログ」も規模は小さいですが、毎日作っているものです。

ただ、本書にはこのようにも書かれています。

ここで大事なことは、まずは人に見せないことである。黙っている。自分だけの秘密で、こっそり作り始めよう。先生について教わる必要はない。むしろ、自分一人で楽しんだ方が良い。そして、ある程度の期間、それを持続する。少なくとも一年くらいは頑張ってみる。

そう考えると、「ブログ」は見せてしまっていますね…(苦笑)。

 

今日のまとめ

森博嗣さんの著作はどれもオススメです。ただ、読む人を選ぶのも事実です。少なくとも当サイトに来ていただいている方なら、悩むことなく入っていけると思います。自分だけの何かをこっそりとはじめてみましょう。