成毛眞『本は10冊同時に読め!』本を読む人も読まないサルも、きっと参考になる良書

本は10冊同時に読め!

本は10冊同時に読め!

このタイトルを初めて見たとき、とても驚いたのを覚えています。そして、それが成毛眞さんを初めて意識したときでした。

「本を読まない人はサルである!」

再び強烈なキャッチコピーが付いています。

これは読まないわけにはいきません。本書を読まない時点でサルも確定です。

ということで、成毛眞さんの『本は10冊同時に読め!』を紹介します。

 

本は10冊同時に読め!

本書は全5章で構成されます。

  1. 「速読」かつ「多読」の読書術
  2. 人生は、読書でもっともっと面白くなる!
  3. 忙しい人ほど本を読んでいる!
  4. 実戦!「超並列」読書術
  5. 私はこんな本を読んできた

成毛眞さんは「超」が付くほどの「逆張り」で有名です。本書でも「はじめに」で、いかにみんなと違うことをすることが大切かが書かれています。

もし「庶民」から脱したいのなら、今までのような「みんなと同じでいい」という考えを捨てるべきだ。みんあが行く場所には行かず、みんなが食べるものは食べず、みんなが読む本は読まない。それを徹底すればいい。

その方法として提唱されているのが「本を10冊同時に読む」ことです。

とは言っても難しいですよね。最近、HONZ(成毛眞さんが代表を務める書評サイト)にこんな記事がありました。

以前、著名なビジネスマンが「本は10冊同時に読め!」と言っているのを耳にしたことがある。本人へ直接その極意をたずねたところ、「10冊はさすがに無理だろう」という返事が返ってきたが、この3冊ばかりは同時に読むことをおすすめしたい。

「ビジネス書グランプリ2017」結果発表ーービジネスマンの来し方、行く末を考える

この「本人」って成毛眞さんですよね…(笑)

そのヒミツを探るべく、中身を見ていきましょう。

 

「速読」かつ「多読」の読書術

「本を10冊同時に読む」というのは、「超並列」読書術を指します。

「超並列」読書術とは、1冊ずつ本を読み通す方法ではない。場所ごとに読む本を変え、1日の中で何冊もの本に目を通す読書法である。(中略)

この方法なら、朝出かける前にリビングで1冊、通勤時に電車で1冊、昼休み、休憩時間、帰りの電車の中、夕食後、夜眠る前、お風呂に入っているとき、トイレに入っているときにそれぞれ1冊……と、1日に10冊ぐらいの本に目を通せる。速読のように技術もいらないので、誰にでもできる簡単な方法である。

この「場所によって読む本を変える」ことがポイントになります。

ちなみに成毛眞さんはリビング・寝室・トイレ・会社・カバンにそれぞれ本を入れているとあります。

僕も同時に本を読む派です。紙の本はすべて電子化したために、基本はすべてiPadで読んでいます。どうしてもKindleがないものに関しては、とりあえず紙で買って家で読む用にしています(コンピュータ書籍とか意外と紙のみが多いんです)。

 

人生は、読書でもっともっと面白くなる!

2章では、「読書」について語られます。

見出しひとつとっても惹かれるものが多くあります。

  • 女王アリの読む本、働きアリの読む本
  • まずは「成功本」を捨てよ
  • 本を読まない人間はサルである

 

女王アリの読む本、働きアリの読む本

支配者階級は、読んでいる本や雑誌が明らかに他の人たちと違う。欧米の支配者階級は、『ロンドン・エコノミスト』という経済誌をまず間違いなく読んでいる。

本書で紹介されている『英文ビジネス誌 The Economist(ロンドン・エコノミスト)』は、日経BPから購読できます。

欧米では、『ロンドン・エコノミスト』を読むか読まないかは、人間か非人間かというぐらいに明確な差がある。『ロンドン・エコノミスト』を読まない支配者などいないが、労働者階級の最下層の人たちは、そんな雑誌があることすら知らないだろう。

このように聞くとものすごい焦りを覚えます…(汗)

 

まずは「成功本」を捨てよ

井の中の蛙の成功者たちの話を聞いても、たいして得るものはないだろう。その手の成功者の話に感動して憧れているようでは、「庶民」から脱することはできない。むしろ、そういう人たちとは逆の生き方をしたほうがいいだろう。

本書では「マネされる側に回ることが大切」だとあります。成毛眞さんと仲が良い堀江貴文さんも、ビジネスがマネされるのは「嬉しいこと」と言っていますね。

 

本を読まない人間はサルである

どんなに偉い人でも、本を読まない人を尊敬する必要はない。人によく似た生き物、サルに近いんじゃないかと思えばいいだろう。

成毛眞さんのバッサリ感が出ています(笑)。たしかに本を読まない人との会話というのは、退屈だったりしますよね。これは本当に思います…。

 

忙しい人ほど本を読んでいる!

「本を読みたいけれど、どうやって時間を作ればよいか分からない」という人も多いと思います。

読書をする時間をつくり出すにはどうすればいいのか。

答えは簡単だ。

今見ているテレビの時間を半分に減らせばいいだけである。

テレビが見られなくなって久しいですが、現在だとスマホを見る時間がこれに相当します。もっともスマホの中でもゲームをやっている時間、SNSで他人の行動を見ている時間などがそうでしょう。

ちなみに成毛眞さんは、移動時はタクシーを使って時間を節約するそうです。これも堀江貴文さんが参考にしていると言っていました。

 

実戦!「超並列」読書術

この章では、書店での本の探し方だけでなく、成毛眞さんが参考にしている書評家についても言及しています。

参考になる評論家を挙げるなら、松岡正剛はおすすめである。彼はまさしく「知の巨人」である。1冊の本を紹介する中で、「◯◯の本ではこういっていた」という具合に10冊ぐらいの本がさらりと出てくる。

参考サイト:松岡正剛の千夜千冊

そして、成毛眞さんが代表を務めるHONZも参考になります。

HONZで紹介するのは、サイエンス、歴史、社会、経済、医学、アート、ビジネスなど、小説以外の分野の新刊である。日本経済を考察する本を紹介した翌日には、アイドルのダンスの本を紹介したりする。このバラバラ具合がいいのだ。HONZで紹介した本をランダムに10冊選べば、自ずと「超並列」読書術を実現できるだろう。

HONZは僕もよく使っています。

 

私はこんな本を読んできた

本章では、成毛眞さんがこれまでに読んできた本から、生き方や考え方を変えた本が紹介されています。

「少年〜青年時代編」では以下の本があげられていました。

「社会人編」では『ご冗談でしょう、ファインマンさん』など4冊をあげています。

ファインマンはノーベル物理学賞を受賞した物理学者である。

天才であり、権威があるにもかかわらず、いつもユーモアを忘れず好奇心でいっぱいの人であった。

この本は物理学について書いてあるのではなく、自分がいかに面白い人生を生きてきたのかを語る自伝である。偉い人なのにちっとも偉そうに見えない、そこに惹かれた。

『ご冗談でしょう、ファインマンさん』は、グーグルの創業者であるラリー・ペイジも愛読書のひとつにあげています。

関連:22人のトップCEOが好きな本まとめ(ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズなど)

 

35歳を超えたら「遊びのノウハウ本」を読もう!

また、中堅社員向けとして「遊びのノウハウ本」をあげています。

広く、浅く、さまざまな情報を脳にスキャニングしておくといいだろう。本だけでなく、雑誌でもいい。『日経おとなのOFF』『サライ』のように大人の遊びを紹介するような雑誌はいい情報源になる。

これらの雑誌もチェックしておくと良いでしょう。僕は、雑誌はdマガジンを使って読んでいます。

 

今日のまとめ

ちょっと過激なタイトルではありますが、成毛眞さんの思考はスッと入ってきます。僕もこうして記事にするのに改めて読みましたが、「やはり役に立つなあ」と感じました。本人が後に言うように、「10冊同時に読むのは無理」でも(笑)、膨大な本を携えて世の中を生きていきましょう。