高城剛『多動日記』「タイトルも中身も差別的である」と出版を断られた一冊

多動日記

キンドル大ヒットシリーズ「黒本」に続く、大手出版社から「タイトルも中身も差別的である」という理由から出版を断らた一冊が、電子だけで登場。
出版社は「もし、本書を出したいなら、診断書を提出しろ」と高城に迫りました。
果たして、どちらが差別的なのでしょうか。

いった、なぜ、高城剛は旅を続けるのか。
自由は、どこにあるのか。

多動の日々を苦悩する著者の初の旅行記は、「真実の世界」を描いているのか?
それとも「頭のなかだけの出来事」なのか。

地球100周した著者がはじめて語る、非線形の21世紀型旅行スタイル。
現実と非現実が交差する「ポスト真実」時代の旅行記。
紙では出版できなかった、電子ならではの一冊です。

高城剛メールマガジン『高城未来研究所「Future Report」』冒頭より引用

服を着られないイーロン・マスクをはじめ、今「多動」が注目されています。

堀江貴文さんが最近だされた著作も『多動力』でしたよね。

そして、忘れてはならないのが、元祖「多動」ともいえるこの方、高城剛さんです。

次々と最先端のテクノロジーに触れているため、いつ話を聞いても(メールマガジンを読んでも)興味深く感じます。また、彼のメールマガジンの読者は「質が高い」というのも注目したい点です。

さて、今回はそんな高城剛さんの新著『多動日記』を見てみましょう。

 

多動日記

本書はタイトルに「日記」と書かれていることから分かるように、日記です。

とはいうものの、「いつどこに行って何を食べた」というありきたりな日記ではありません。

高城剛さんの言葉を借りると「身体日記」と「脳内日記」が交差する「旅日記」といえます。

本書はとある年の8〜10月の約3ヵ月のできごとが書かれています。著書『2035年』の締め切りについて書かれているので、2014年のできごとでしょうか。

それにしても、1, 2日で次々と都市や国を変える多動に驚かされます。

 

いったい、なぜ、同じ場所にいるのか?

「なんで、そんな旅行に行くのか?」と聞かれることもあるが、面倒くさいので「仕事」だの「遊んでるだけ」など、その場に応じたり応じなかったりして答えているが、逆に聞きたい。「いったい、なぜ、同じ場所にいるのか?」と。

いきなり名言ですね(笑)。

100人中3人いるという「多動的な人」は自分でそのことに気づきにくいそうです。

僕はこれまで自分が「どう」であるかを意識したことはありませんが、とにかく「1本の映画を続けて見られない(数日に分けて見る)」「式などで座っていられない(欠席する)」という自覚はありました。

そして、今年は海外を中心に移動を続けていますが、これが落ち着いたりします。ひょっとしてこれなのでしょうか…。

 

年々厳しくなるセキュリティチェック

LCCの普及によって、いつでもどこでも安価で飛べるようになったが、2時間前に空港に行き、年々厳しくなるセキュリティチェックや手荷物の重量の件で揉めて、毎回嫌な思いをする飛行機より、ギリギリに港に行って、なんの検査もなく飛び乗る船旅は心地よい。

文章の端々から、高城剛さんが経験されてきたことが分かります。

この原稿が書かれたのが数年前だとすると、今はより厳しくなっています(ノートパソコンの持ち込み禁止!?)。

ただ、高城剛さんは発酵発芽玄米を炊くために炊飯器を持ち込むということで、それもまた…(笑)。

 

市場の2.5%のイノベーター

マーケティング用語でイノベーター(革新者)と呼ばれる人たちがいて、彼らは僕のなかでは多動である。他動的な人が100人中3人いるように、イノベーター理論によると、市場の2.5%がイノベーターだそうだ。

ちなみに高城剛さんは3%のなかの3%に向けてメッセージを書いているなんて言っていますよね。

高城:僕がメッセージを送っているのは、超イノベーターだけなんだ。いわゆるマーケティングでいうとさ、イノベーターって言われているピラミッドの上位3%の人たちがいて、その3%の中の3%。これだと6000万くらいの労働人口からすると、だいたい3~4万人くらいしか残んないんだよ。でも、この人たちは社会的に影響力のある人たちなの。ここだけにものを言えればいい。今はそれで十分な時代だから。君が僕のメルマガを読んでくれているようにね。かつてはマスメディアがその役割を果たしていたけど、今はどんどん個人化していってるから、この3~4万人にだけに対して、ものをハッキリと言えれば、あとは勝手にその人たちが広げてくれるでしょ。それで僕は十分。マス志向は全くない。イノベーターだけに尖った話をした方が楽しい。

【再掲載】ホリエモンが1年前に高城剛との対談で予言していた未来とは?

この対談はかなり読み応えがあるのでオススメです。

 

街で拾った「ミッシングパーツ」が大切

毎日のように1000ページもWEBサイトをビューするより、街で拾った「ミッシングパーツ」を持っていれば、1日20ページビューで十分だ。50分の1に情報削減。情報時代の宝の地図は、どんなに探してもインターネット上にはない。

情報を減らすことが大切だと高城剛さんは言います。反対に、先ほどの対談相手である堀江貴文さんは情報を得ることが大切だと言います。この価値観の違いも興味深いものです。

 

21世紀的「浮浪者」の名前が求められている

ノマドやバガボンド、ライク・ア・ローリング・ストーンにトラベラー、そしてバックパッカー。古来から遊牧民に文化的価値をつけてきた20世紀的放浪者のネーミングが腑に落ちないのは、現代社会に生きる誰もが、どこまでもデジタル環境に紐付けられているからだ。だから、ハイパーノマドやフラッシュパッカー、ジップセッターなどの21世紀的「浮浪者」の名前が求められている。

高城剛さんは「ハイパーノマド」という言葉をよく使います。この「ハイパー」は「横断する」を意味します。

 

今日のまとめ

同じ場所にいる? それとも違う場所に移動する?

本書を読めば、行動したくてウズウズするに違いありません。

『多動日記』はサブタイトルに『「健康と平和」: -欧州編-』と付いています。

続きが楽しみです。