冨山和彦『AI経営で会社は蘇る』もっとも大きなメリットを受けるのはL型産業

AI経営で会社は蘇る

「AIによって仕事が奪われる」

この言葉によって漠然と不安に陥っている人も多いと思います。

僕がこの本書に興味を持ったのは、NewsPicksの記事『【冨山和彦】「ネットビジネス」の終わりの始まり』からでした。

この記事は、本書の第一章の一部を掲載した特集の第4回目にあたる記事です。

堀江貴文さんもNewsPicksにコメント寄せていてよく印象的だったのを覚えています。

おっしゃる通り。そしてその意味に気づいていない人は多い。Jリーグとダゾーンの契約についての議論を見ればそれは明らか。そんな簡単なことをこんなに簡単に説明してくれてるのに理解できない、信じない人が多いのが面白い。

【冨山和彦】「ネットビジネス」の終わりの始まり

ということで冨山和彦さんの『AI経営で会社は蘇る』を紹介します。

 

AI経営で会社は蘇る

本書は全4章で構成されています。

  1. これがAI革命の真相だ
  2. なぜ日本企業が有利なのか
  3. 日本企業がとるべき戦略
  4. AI時代のリーダー像・働き方

 

これがAI革命の真相だ

今後のデジタル革命で起こる、ほぼ「確実なこと」に以下のものがあげられています。

  • ビジネスサイクルの短命化
  • 製品・サービス・機能の標準化、モジュラー化
  • スマイルカーブ化
  • 小さいこと、若いこと、の優位性の向上
  • トップの経営力の時代

それぞれの専門用語の解説は本書におまかせするため、ここでは割愛します。

そして、先ほどの『限界費用ゼロビジネス化は「ネットビジネス」の終わりの始まり』になります。

かつてほど衝撃的なサービスを生み出すネタが枯渇しつつあるのと、ある程度のヒットを飛ばしても、それがなかなかお金にならない、いわゆるマネタイズが難しくなっているのだ。

例として、LINEのマネタイズがあげられています。

参入障壁が低いが故に、競争が激化し、価格が限りなくゼロに近付くというものです。

 

AI時代のリーダー像・働き方

今はグローバリゼーション(G)とローカリゼーション(L)の力が働いているといいます。

これは先ほどの堀江貴文さんの著作でも出てきましたね。G人材とL人材です。

参考:堀江貴文『すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論~』G人材とL人材を強く意識する一冊

自分はそこには行けないという人は、わざわざグローバルな競争社会に身をさらすよりも、ローカルな世界で自分の居場所を探していたほうが幸せな人生になると私は思う。

「そこ」とは、本書ではテニスの錦織圭、ゴルフの松山英樹を例にあげる、「ひと握りの世界選抜」がいるような場所を指します。

デジタル革命第三期において、もっとも大きなメリットを受け、その一方でデメリットが少ない経済圏はL型産業の領域である。業種的には、ある意味、地域密着のマイルドヤンキー経済圏という言い方もできる。

このように聞くと「意外」と感じる方もいるかもしれません。

 

今日のまとめ

富山さんの著作はとても読みやすく、難しいことがらもきっと理解できるはずです。また、「グローバルでなければいけない」と思い込んでいたこれからの世界に対して「ローカルこそ大事」と切り込むところは説得力がありました。将来の働き方について不安、「どんな職業がいいのだろうか」と思っている方は読んでみるのをオススメします。