『人は見た目が100パーセント 1巻』男性を値踏みしてきた女性たちの末路

人は見た目が100パーセント

とタイトルで書くと敵を作ってしまいそうですが、世の中には若いときは散々男性たちを値踏みしておいて、年齢を重ねてからはフェミニズムに走る女性が多いものです。

本作に登場する3人の主人公の女性たちは、それらの女性たちとは異なります。一応「流行」を知ってはいるけれど付いていけない、そんな3人が主人公です。

連載されていた時期(2014年頃)や作風から、東村アキコさんの『東京タラレバ娘』と比較されることも多そうですよね(僕はどちらも好きです)。

ということで、今回は大久保ヒロミさんの『人は見た目が100%』をネタバレや感想と一緒に紹介します。

『人は見た目が100%』

ここは某製薬紙会社の研究所

私たちは日夜製紙素材の分析に励んでいる研究者だ

そして仕事を終えたあと

私たちは更なる研究にとりかかる──

その研究こそ「つけまつげ」「アヒル口」といった流行です(こう書いていても時代を感じるって女性の流行はスゴいですね)。

主な登場人物は以下の3人。

  • 城之内純(じょうのうち・じゅん):30歳、メガネ
  • 佐藤聖良(さとう・せいら):25歳、ぽっちゃり
  • 前田満子(まえだ・みつこ):40歳、既婚者

研究者としては優秀な3人でも、「メイク」や「ファッション」はまったく分からない…。

そこで「『美』について研究しよう」というのが本作のテーマです。

第1巻の目次は以下の9つ。目次を読むだけで伝わってきます(笑)。

  1. 女子モドキのつけまじっく
  2. 柄パンVS.ばばメンタル
  3. 20世紀おばはん
  4. 私の彼は頭好き
  5. アヒル口のドレイ
  6. レンズだけ見つめてる♡
  7. はじめてのサロン
  8. ヒミツの花園?
  9. スウェット方程式

それでは各話の内容を見てみましょう。

実験1:女子モドキのつけまじっく

女性の多くが「装着」している「つけまつげ」。

しかし、着けたことがない女性は意外と着け方が分からないのだそう。

つけまをケースから出せなかったり、目の形に合わせられなかっり、カットをせずに着けてはみ出してしまったり…。

世の女の人ってこんな大変な思いして オシャレしてるの!?

この一言がすべてを語っています。

実験2:柄パンVS.ばばメンタル

高度なオシャレアイテム、柄パン。

若い人が穿いても、一歩間違えればマイルドヤンキーですからね(笑)。

ぽっちゃり姿で柄パンを穿くとどうしても「おばあちゃん」になってしまう…。

ちなみに「各実験(話)」の最後には「研究まとめ」が付いています。

実験3:20世紀おばはん

この「20世紀おばはん」とは「細眉毛」のことです。

時代を象徴するアイテムってありますよね。

たとえば僕たちなら「スカスカの前髪」を見てバブルを彷彿するのと同じです。

21世紀から見ると「細眉毛」は相当おばはんに見えるそう…。

これからは「ナチュラル太眉」です。

実験4:私の彼は頭好き

これは男性の僕も思いますが、帽子は難しい…。

帽子をかぶってナチュラルに「オシャレ」と思われるのが女子

そこに「なぜかぶった?」って物理的理由を求められるのが女子モドキってかんじね…。

作中に出てくる「顔の形」に合わせたコーディネートはオススメです。

実験5:アヒル口のドレイ

AKB48ブームのときに流行した「アヒル口」。

これをやりたい女性は多くても、実際にやるのは難しいそう…。

そもそもアヒル口メイクが上手くできなかったり、口の形を作れなかったり。

でもこれはたしかにかわいいですよね(男目線)。

実験6:レンズだけ見つめてる♡

今も昔も流行っているのが「自撮り」。

あたしも昔は…

写真にバンバンうつりたいときもあったのよ

それがいまじゃシャッターを切る側かうつってもなるべく風景と同化して存在感を消したり…

僕は「自撮り」をしたことがないのでなんともなのですが、これは女性なら誰もが悩むところなのかもしれません。

実験7:はじめてのサロン

これは「ネイルサロン」がテーマです。

ネイルサロンに行っても「オフあり・オフなし」という用語が分からないのも(笑)。

ちなみにこの「ネイルオフ」とは、ネイルアートを落とす作業のことを指すそうです(知らなかった)。

ネイルをやっている人は「男ウケが悪い」という現実もありますが、「男性のことを意識しているわけではない」という女性の意見があります(知らん)。

実験8:ヒミツの花園?

今回のテーマは「下着」。

男女ともに下着 に力を入れる人は少数派だと思います。

ここで下着に力を入れるメリットが説得力がありました。

物語の中でシンプルな服を着ている女性のブラジャーがオシャレなだけで際立つという演出があります。

下着をオシャレにすることで外側はラクにできるっていうメリットがあるんですよ…!

男性にとったらブラチラなだけで良いのかもしれませんが(笑)。

実験9:スウェット方程式

最後は「スウェット」です。

一見、部屋着のように見えるスウェットも女の子っぽいアイテムと合わせることで「オシャレ」になるのだとか(すごくよく分かります)。

ラフなものと女の子っぽいもの合わせるとステキになるなんて……

「そういうことだったのか!」と思いました。

今日のまとめ

世の女性たちの見えざる苦労が分かる『人は見た目が100%』。街を歩いていて「オシャレだな」と思う人は、見えないところで何倍も努力をしていることが分かります。

「ケッ!」なんてひねくれることなく、「こうやったらオシャレに見えるんだ」と勉強してみるのも悪くありません。僕も男性版に置き換えてそう感じました。