1990年。千葉の奥地で数百匹の捨て犬を養う男が日本中で話題となった。テレビ・雑誌から「愛犬家の神」と崇められ、狂気と紙一重のカリスマで多額の寄付を集めたその男・本多忠祇さんと、彼の王国である「しおさいの里」。
配下のボランティアに大雑把な飼育を暴露され、日本中のマスコミから手のひら返しの大バッシングを受けた本多さん。支持者はひとり残らず去り、国民から忘れ去られ数十年の月日が経った今もなお、不法投棄された廃棄物のなか、たったひとりで沢山の犬を養い続けるその真意とは?
僕は1982年生まれのため、元になった話はリアルタイムでは知りません。
リアルタイムもなにも、本多忠祇さんについて知ったのは、Amzonビデオで配信されているクーロン黒沢さんの『幻の動物王国 悪い奴ほど裏切らない』がきっかけでした。
個人的には「すごく面白い!」と思うのですが、レビューを見ると賛否が分かれるようです(クーロン黒沢さんがメインストリームに上がるというのも想像しがたいのでこれで良いと思う)。
ということで、『幻の動物王国 悪い奴ほど裏切らない』を紹介します。
本作の舞台となった「しおさいの里」
本作は、「しおさいの里」と呼ばれる場所で犬たちと一緒に暮らしている(いた)本多忠祇(ほんだ・ただまさ)さんを追ったドキュメント作品です。
この「しおさいの里」は現在は跡地になっています。
Googleマップで「しおさいの里」と調べればすぐに場所が分かるのは、便利な時代になったものです(クーロン黒沢さんも場所を知るのに苦労したそうです)。
約4年間の長期取材を敢行
本作ができるまでに、「約4年間の長期取材が行われた」とあります。
作品を見ていると、最初はあまりの光景に「うわっ」と思うものの、だんだんと本多忠祇さんの人柄に引かれていき、最後はなんとも寂しい展開になってしまいました。
ネタバレもなにも「追悼」とあるので結果は分かると思いますが…。
『シックスサマナ 第24号』で知識を補完するのがオススメ

Amazonビデオだけでも十分に楽しめますが、より深く楽しむには、クーロン黒沢さんが編集長を務める『シックスサマナ 第24号 幻の動物王国 追悼 本多忠祇』を読むのをオススメします。
本誌には、インターネットがまだなかった時代に「しおさいの里」を見つけるのがどれだけ大変だったかについても言及があります。
Twitterの評判をまとめてみました
ということでTwitterの評判をまとめてみました。
凄まじかった。なんだろ、きっともっと上手くやれたと思うのに、これが正解だったようにも見える。https://t.co/IQs3kWLRNG: 幻の動物王国 悪い奴ほど裏切らない: クーロン黒沢, 本多忠祇: generic https://t.co/I58LMsxxXc
— 田中真琴 (@mak0tter) 2017年9月19日
幻の動物王国…うええ…なんだこれ…うええ…
— 氷川へきる (@hekky3) 2017年9月11日
幻の動物王国、やっべぇなこれ・・・
— ぴったんこ (@pittanko) 2017年9月4日
「幻の動物王国」を観る。かつて世間の注目を集めるも今は忘れられ、沢山の捨犬の世話をしながらゴミ置場のような所で暮らしているおじいさんのドキュメンタリー。夢を語り、本気で実現するつもりの、でもどこかネジが飛んでいるような、そんな印象の人。
— とりもにゅ (@torimonyu) 2017年8月27日
らせん、なんか悲しい終わり方だったなあ ラスト四本目は、ホラーではないけど短めの、「幻の動物王国」 すごく考えさせられる内容だった~
— みもり (@mmr032) 2017年7月30日
幻の動物王国 悪い奴ほど裏切らない
アマゾンプライムでちまちま観賞
この人の作品面白いね。そこで笑う?ってタイミングで爆笑する。それが許せちゃう。 pic.twitter.com/46qms6i5pM— あんこ★ (@ancothepool) 2017年7月28日
確かに怖い。最後、役所に遺骨の安置先を聞いた際、電話の向こう側でヘラヘラ笑いながら話してたのがこの映画の1つの集約点な気もする。
ドキュメンタリー「幻の動物王国」が「コワすぎ」みたいで怖かった。 – orangestarの雑記 https://t.co/POrui90gl4
— あさのはやと(hayato asano) (@hayamana55) 2017年7月24日
幻の動物王国 悪い奴ほど裏切らない Amazonビデオ ~ クーロン黒沢 https://t.co/62nz3KBNgU @AmazonJPより
観た。色んな意味で、これは凄いドキュメントだった…。
— いでえいじ@『近代麻雀』にて不定期連載! (@edaeg0510) 2017年7月17日
「幻の動物王国 悪いやつほど裏切らない」っていうドキュメンタリー見た
人間の身勝手さとか、きれいごとがも何もない、本来人生ってそういうもんだよなって何か思い知らされた
面白かった— rimi (@EyKJdtD5SnSj1rU) 2017年7月10日
幻の動物王国 悪い奴ほど裏切らない Amazonビデオ ~ クーロン黒沢 https://t.co/yJcnzL2P5D @AmazonJPさんから
このドキュメンタリーも一切飾らないスタイルですごくおもしろい。内容もえげつない。
— だにL🔥(a.k.a.うまいパン) (@DanielyaL) 2017年7月4日
『幻の動物王国』というドキュメンタリーを観た。しおさいの里も本多忠祇氏も初めて知ったが、一部では座右の銘にもなっているというセリフ「でもやるんだよ」の出処でもあり、知る人ぞ知る人物だという。見応えがあった。試しにストリートビューで見てみると、一匹の犬が映り込んでいた。 pic.twitter.com/DjhsvSKx8H
— やっすん (@yasu_private) 2017年7月2日
クーロン黒沢「幻の動物王国悪い奴ほど裏切らない」見た。本多忠祇さんの動物王国の最期が映る。自分の信念で行動する人の凄みと終わった時のあっけなさが映像で伝わる。産廃の山は衝撃的だ。
— obe (@obebe) 2017年6月25日
今日のまとめ
アマゾンプライムで配信されている『幻の動物王国 悪い奴ほど裏切らない』を紹介しました。
良くも悪くも人を選ぶ作品であるには違いありません(度々書きますが、個人的には大好きです)。こういった光が当たらないところを描いたらクーロン黒沢さんはピカイチだと思います。