僕は今年に入ってから海外を見るようになりました。恥ずかしいくらい遅い出発ですが、それでも一歩ずつと思い進んでいます。
そして、先月は中国の香港に行ってきました。香港とマカオは、中国の特別行政区のため、中国でありながら金盾(グレート・ファイアウォール)の対象外になります。
グレート・ファイアウォールについて簡単に説明すると、自国に不利な情報を国民に与えないための検閲システムです。このため、中国ではGoogleをはじめとした世界的なWebサービスの多くが使えません。
そこで、この規制を回避するために、VPNを使うことが多くあります(VPNについての詳細は割愛します)。
しかし、僕はこのように考えました。
「思い切って中国色に染まってみるのも面白そう」
そこで、iPadの1ページをすべて中国アプリにしてみました。
目次
中国で使えないサービス
まず、敵を知ることからはじめるため、自分が普段使っていて中国では使えないサービスを洗い出してみました。
- LINE
意外と少ないですが、Googleには「Google検索」 をはじめ「Gmail」「Googleマップ」「Google翻訳」「Googleドライブ」などさまざまなサービスがあります。
そして、僕はGoogle依存がかなり高い生活をしています。
一方、SNSはそこまで使っていないため、そこまで深刻なダメージはありませんでした。ちなみにFacebookやInstagramも使えません。
中国で使える代替サービスを考える

ここまでで何を対策すれば良いかがわかりました。
ただ、闇雲にアプリを入れても仕方ないので、世界ではGoogleが検索のトップシェアがあるように、中国ではどのサービスが普及しているかなどを調べてみました。
百度(Baidu)
中国では、百度(Baidu)が検索エンジンの最大手として知られています。
日本語だと「バイドゥ」ですね。
おなじように「地図」や「翻訳」についても百度サービスを活用しましょう。
各アプリストアで「百度」で検索すれば関連アプリが表示されます。
百度地图
Googleマップの代わりになるのは、百度地图です。
スマホアプリのみのため、タブレットで使う場合は少しだけ画面解像度が荒くなります。
百度翻译(Baidu Translate)
Google翻訳の代わりになるのは、百度翻译(Baidu Translate)です。
外国では翻訳アプリが大活躍します。僕も毎日のように気になった言葉をチェックしています。
微信(WeChat)
LINEの代わりになるのは、微信(WeChat)です。
そもそもLINEは、日本や韓国、台湾など一部の東アジアのみなので、「世界的」というと違和感がありますが(アメリカだと「WhatsApp」ですね)。
微信は、中国のIT企業テンセントが運営するインスタントメッセンジャーアプリです。そう書くと難しく感じますが、LINEのようにメッセージを送ったり、通話ができるアプリと考えれば難しくありません。
微博(Weibo)
Twitter(SNS)の代わりになるのは、微博(Weibo)です。
微博は、中国の企業シナが運営するSNSです。
一時的に中国にいる場合は、SNSのアカウントを作って運用する必要は少ないと思いますが、中国で何かをしたいと考えるならぜひインストールしておきたいところです。
滴滴出行(Didi Chuxing)
中国の配車アプリで人気なのが滴滴出行(Didi Chuxing)です。
Uberは中国でも使えます(2017年現在)。
Airbnbも使えます。
しかし、Uberはかなり苦戦しており、その代わりに人気なのが滴滴出行です。滴滴出行はソフトバンクが出資したことでも知られています。
その他のサービスも検討してみる
ここまで中国の代替サービスを紹介してきました。
ほかにも、Gmailなどのメーラーや、Googleドライブなどのオンラインストレージの代わりになるWebサービスがあります。
僕自身、まだまだ中国語に触れはじめたばかりであり、使いこなせていません。
今後、また進捗があり次第、サイト上で公開したいと思います。
こうやって環境をガラリと変えるのも楽しいものですね。