堀江貴文さんがズバッというのは、聞いていて(読んでいて)気持ち良いものです。
「やればいいじゃん!」
これは僕が口癖のように言っているアドバイスだ。
起業したいなら、すればいい。女の子をデートに誘いたいなら、誘えばいい。海外留学をしたいなら、すればいい。会社を辞めたいなら、今すぐ辞めればいい。ぐずぐずしている暇があったら、全部「やればいい」。それだけだ。
堀江貴文さんは、「やりたい」と言いながら言い訳を並べてやらない人たちには2パターンあるといいます。
- ほんとうは何もやりたくない人
- 「やりたい」と思いながら、それでもなかなか行動に移せない人
前者は、この本は合わないとあります。
反対に、後者の場合、解決する糸口になるかもしれません。
個人的には堀江貴文さんの本はとてもオススメします。
それでは『すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論~』を見てみましょう。
目次
すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論~
『すべての教育は「洗脳」である』全5章で構成されています。
- 学校は国策「洗脳機関」である
- G人材とL人材
- 学びとは「没頭」である
- 三つの「タグ」で自分の価値を上げよ!
- 会社はいますぐ辞められる
どれも初めて語られることではなく、堀江貴文さんの著書やメールマガジンを読んでいる方にはおなじみの価値観です。
特に「会社はいますぐ辞められる」に憧れる人は多いのではないでしょうか。
学校は国策「洗脳機関」である
普通に暮らしている限り、「常識」という教養の危険性に気づく機会は少ない。それは「常識」の洗脳が、国家ぐるみで行われているからだ。国家は、全国に4マン6000箇所もの”出先機関”を設け、この国で暮らす人たちすべてをその魔の手にかけている。
その出先機関とは、「学校」だ。
この本に限らず、堀江貴文さんの本は意見の合う合わないがはっきり分かれると思います。
「いや、そんなことないでしょ」と思えば、価値観の相違から、その先を読み進めるのは難しいでしょう。
反対に「ホントそうそう!」と感じる人は、興味深く読めるはずです。
おそらく学校(や教師)になんの疑問も思わなかった人は前者になります。
「たぶん違うよな」「こうなりたくないな」子どもの頃にそう感じたことがある人なら、背中を押してくれるようにすら感じるはずです。
G人材とL人材
今後人々は、生まれた国や地域に関係なく、生き方、考え方、働き方の面において大きく二つの方向に分かれていくだろう。
それは以下のふたつです。
- G人材:グローバル
- L人材:ローカル
本書にはG人材とL人材が表にまとめられています。かなり的を射ていると思うので見てみましょう。
G人材 | L人材 | |
N幻想 | なし | あるが地元にとどまる |
人物像 | 合理的・寛容・フラット | 情緒的・排他的 |
大切なもの | 自分のやりたいこと | 仲間との絆 |
フットワーク | 軽い・変化を好む | 重い・変化を嫌う |
豊かさの指標 | 情報 | お金・モノ |
こだわる場所 | なし | 地元 |
生きている時間 | 現在 | 過去の思い出 |
希少性 | 高い | 低い |
※N幻想とは、本書では「国民国家の幻想」を指しています。
これはどちらが良い・悪いではありません。
ただ、L人材志向の人は本書は合わないでしょう…。
学びとは「没頭」である
大切なのは自らアクセルを踏み、ハンドルを切ることだ。そして、何より「それをさせる気持ち」だ。早く先へ進みたい、じっとしていられないというワクワク感こそが、あなたにアクセルを踏み込ませるのである。
没頭することこそが、何より学びの力を大きくしてくれます。
たしかに、堀江貴文さんもパソコンのプログラミングからはじまり、多岐にわたる興味を見せていますよね。
三つの「タグ」で自分の価値を上げよ!
本章では藤原和博さんの『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』が引き合いに出されます。
参考:藤原和博『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』4タイプのどれにあなたは当てはまる?
これは自分をレア化する(できるスキルのタグを複数持つ)ことで価値を高めるというものです。
しかし、各タグを持つために1万時間をかけない、というのが堀江貴文さんの意見です。
「1万時間」を三つ揃えるのも、もちろん方法としてはありかもしれない。だが、組み合わせ次第では、それらを完全に飛ばして、いきなり100万分の1の人材になることもできるのだ。僕としては、そちらを狙うことをお勧めしたい。
ここは本書でももっとも面白い場所のひとつだと思います。
会社はいますぐ辞められる
「できるわけがない」という言葉は、「変化したくない」や「このままでいたい」の言い訳でしかない。しかし、本当に今のその会社で、苦しい働き方をしながら「このまま」でいていいのか。よく考えれば、答えはすぐに出てくるはずだ。
「会社を辞められない」というのは僕も分からないのですが(就職したことがないため)、みんな世間体とか気にしすぎだと思います。今はみんなが思っているよりずっとインターネットを通して仕事をすることも可能なはずです。
今日のまとめ
一歩を踏み出せないと感じる方にオススメの一冊です。堀江貴文さんの発言や思考は、一昔前は敵ばかり作ってきたように感じますが(笑)、だいぶ時代が追いついてきたように感じます。先見というのは多くの人が分からないものなのだと改めて感じるのでした。