堀江貴文さんの著作は読んでいて清々しい気持ちになります。
それは今まで多くの人が思っていても言えなかったこと、多くの人が考えもしなかったことを、さも当たり前のことのようにズバズバ切り込んでいくからです。
最近の著作も『すべての教育は「洗脳」である』『99%の会社はいらない』『本音で生きる』など、タイトルからだいぶ挑戦的であることが分かりますよね(笑)。
そんな堀江貴文さんの新著は『多動力』。
これまでマイナスでしかなかった多動力が、これからの時代は武器になると彼はいいます。
時代は大きく変わろうというのに、日本人は「石の上にも三年」に代表されるような「一つのことをコツコツとやる」という価値観からまだ脱せられていない。
「寿司屋で何年も修行するのはバカ」の発言に賛同できる人ならきっとハマる一冊です。
目次
関連記事
インターネット上には、本書の関連記事がいくつか公開されています。
以下は、東洋経済オンラインに公開されている記事です(2017年6月6日時点)。
多動力
『多動力』は全8章で構成されています。
- 一つの仕事をコツコツとやる時代は終わった
- バカ真面目の洗脳を解け
- サルのようにハマり、鳩のように飽きよ
- 「自分の時間」を取り戻そう
- 自分の分身に働かせる裏技
- 世界最速仕事術
- 最強メンタルの育て方
- 人生に目的なんていらない
一つの仕事をコツコツとやる時代は終わった
肩書きが一つしかない名刺なんて、さっさとゴミ箱に捨ててしまおう。
インターネットが普及して、”タテの壁”が溶けた今、一つの肩書きにこだわってはいけないという堀江貴文さん。自分の価値を上げるために、藤原和博さんの「レアカードになる方法」を紹介しています。
関連記事:藤原和博『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』4タイプのどれにあなたは当てはまる?
バカ真面目の洗脳を解け
準備が足りないからと足踏みしていたらいつまでたっても満足いくものはできないのだ。やりたいと思ったら、今すぐやってしまおう。
ここでは、開催の2ヵ月前に動き出したという「ホリエモン祭」を例に「見切り発車」の大切さを説いています。この行動力、僕も常に注意しています。
サルのようにハマり、鳩のように飽きよ
ある程度ハマれば、大半の知識は得られる。そこから長い年月をかけて100点を取ることに執着せず、次のジャンルへ飛んだほうが、また新たな発見がある。
これは堀江貴文さんのゴルフの例です。メルマガを読んでいる方は分かると思いますが、堀江貴文さんの多ジャンルの造詣の深さには驚かされますよね(高城剛さん然り)。
「自分の時間」を取り戻そう
これまでは「いかにやるか」が書かれていました。
この章では、「自分の時間」を取り戻すために、「いかにやらないか」が書かれています。
その一例が電話です(笑)。
電話というのは、一方的に人の時間を奪うものだ。
そういう前時代のツールを使い続けているような人とは、付き合わないほうが良い。
先ほどの東洋経済オンラインの記事がこちらの内容です。
自分の分身に働かせる裏技
彼は「原液」を作ることが大切だといいます。
そのために必要なのが「教養」とあります。
それは「教養」を身につけることだ。
教養とは、表面的な知識やノウハウとは違い、時代が変化しても変わらない本質的なことを言う。
僕が本書を読んでいてできていないと思ったのが、この「原液」でした(汗)。
世界最速仕事術
スマホでできるのに電話を使い、家でできるのに通勤する。
あなたが忙しいのは、仕事が多いからではない。
無意味な時間をなくさなければ、多動力を発揮することはできない。
このあたりは、読んでいて「痛い」方も多いのではないでしょうか。
僕自身はかなり肯定的な意見を持っています。
最強メンタルの育て方
はっきり言おう。誰もあなたには興味がない。
好きなように生きて、思いっきり恥をかこう。
これもさまざまな書籍に書かれていますよね。読みやすいのは、三田紀房さんの『インベスターZ 』でしょうか。8巻と9巻の「ベンチャー起業篇」には堀江貴文さんが実名で登場しています。
人生に目的なんていらない
いろいろな人と会ってしゃべればビジネスの新しいアイデアが生まれるからとか、人脈が広がるからといった理由によって、僕は行動しない。ただ楽しいからやるだけだ。
まさにそう感じます。僕自身、同じ意見で海外をウロウロしています。
今日のまとめ
『多動力』は10万部を超えるベストセラーになっています(スゴいですね!)。
本書に書かれていることは、これまでの著作ですでに書かれていることが多くあります。
今後僕が発刊する書籍の多くは、キュレーションメディアのような作り方で「取材時間ゼロ」で進めたい。
これが理由ですね。
時間をかければクオリティが上がる、真心をこめれば人に伝わるというのは、妄想にすぎない。
自分にしかできない仕事以外は、他人に思いっきり任せよう。
さあ、他人に任せてしまいましょう(耳が痛い)。