「ニューエリート」グーグルにいた人から学ぶこれからの働き方

NewsPicksで新しい連載「ニューエリートの創り方」がはじまりました。

この連載では、マニュアル主義の「旧エリート」ではなく、自分で動くことができる「ニューエリート」の必要性が書かれています。

この「ニューエリート」という言葉は、投資銀行のモルガン・スタンレー、そしてグーグルで働いていたピョートル・フェリクス・グジバチさんの著作『ニューエリート』が由来です。

そもそも彼自身が、文字通り「旧エリート中のエリート」だったんですよね。

しかし、グーグルに入社したことで価値観が大きく変わったといいます。

ここでは、ピョートルさんの著作『ニューエリート』を参考にしながら、ニューエリートになるためのきっかけをつかむ方法について解説します。

グーグルの面接で受けた衝撃

ピョートルさんの面接に立ち会ったのは、エンジニアリングのトップにいた人。その人は無造作な長髪に古臭いTシャツ、大きめの眼鏡に、伸ばし放題のヒゲだったそうです。

これまでモルガン・スタンレーで得たお金で「高級なスーツ」を着ていたピョートルさんが見下してきた、まさにそのタイプの格好をしていました。

しかし、会話をはじめた瞬間に印象が変わったといいます。彼はエンジニアなのに、人材育成について鋭く、確信を突いた質問を矢継ぎ早にしてきたからです。

これを機に、ピョートルさんは「スーツを着るか」などがどうでもよくなった、「着たい服を着たいように着ると心に決めた」といいます。

ちなみにグーグルのドレスコードは「Wear something」。何か着ていれば、裸でなければ何でもいいということです。

旧エリートとニューエリート

特集や書籍でも語られていますが、旧エリートというのは、学歴エリートとして「◯◯大学卒」という肩書きのもと生き続ける。または、「一部上場の大手企業に就職する」というものです。

一方、これからの時代をリードするニューエリートは、「今どこにいるか」より、「元いた場所と今いる場所に差がある」、つまり、「持続的に成長している」という人です。

NewsPicksに掲載されている「旧エリートとニューエリートの比較表」を見ても、旧エリートとニューエリートは、学歴だと「有名大学」か「豊富な学習歴か」。

消費だと「誇示的消費」、つまりどれだけ華やかな生活をしているか見せびらかすことですね。それと「ミニマリズム」(僕が典型的なこのタイプです)。

組織との関係は「会社に依存する」と「会社を活用する」のように違いがあります。

特集「ニューエリートの創り方」では、これからはどのようなニューエリートを目指すべきなのかという話が全7回展開されます。

ここ数年で話題にあがることが多くなった「ワーク・ライフ・バランス」という言葉に違和感を持っている人、つまり「ワーク・アズ・ライフ」志向を持っている人にもおすすめです。

このあたりは佐々木紀彦さん(NewsPicks編集長)の著作『日本3.0』や、落合陽一さんの著作『日本再興戦略』にも詳しく言及されているので、合わせて読むと理解が深まるでしょう。

つねに学び、自分をアップデートする

ピョートルさんは、『ニューエリート』のなかで「学び続ける人しかチャンスをつかめない」といいます。そのために「自分のスキルや生産性を高めるための日常的な学びが必須」だといいます。

仕事には「インパクトが高いものと低いもの」「学びが多いものと少ないもの」に分けられます。このうち優先するのは「インパクトが高く、学びが多いもの」です。

  • インパクトが高い、学びが多い:優先する
  • インパクトが高い、学びが低い:アウトソーシング
  • インパクトが低い、学びが多い:投資にあてる
  • インパクトが低い、学びが低い:アウトソーシング

これを見るとわかるように「学びが低い」ものは、極力自分ではやらずにクラウドソーシングなどを使って外注することが重要になります。

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、「インパクトが高く、学びが低い」ものは、取材などが該当します(人の目にはつきやすいけど、議事録等は自分でやるものではない)。

一方、「インパクトが低く、学びが低い」ものは、お金の計算などが該当しそうです。「誰がやっても結果が同じ」というものは、できるだけ排除すべきでしょう。

ちなみにピョートルさんは、「インパクトが低い」語学に関しては、「言葉を通じて人と仲良くなりたい」という理由で学んでいるといいます。

語学はほんの少しだけでも学ぶ価値はあります。たとえば、あなたがアメリカのお店に行ったときに、「こんにちは」と片言の日本語で言われたら安心しますよね?

同様に、あなたがつたない英語であっても頑張って会話をすれば、相手と信頼構築ができる。それが語学の効果なのです。

たしかに「自動翻訳」を使った会話とは違いますよね(僕もそう思って頑張っています)。

これは独学で10カ国を話せるようになったという秋山燿平さんも同じことをに書いていました(参考『純ジャパの僕が10カ国語を話せた 世界一シンプルな外国語勉強法』)。

ほかにも、「ピョートル流・情報収集術」なども掲載されています。かんたんに書くと次のようなものです。

  • グーグルアラート:重要なキーワードに関する最新情報を集める
  • グーグルトレンド:人々の関心が高いニュースをチェックする
  • グーグルキープ:情報をストックする

グーグルツールだらけですが(ピョートルさんがグーグル出身の人なので仕方ないです笑)、

ピョートル・フェリクス・グジバチさんの著作

最後に、ピョートルさんの著作について紹介します。

ピョートルさんはこれまでに次の著作を書いています。

  1. 0秒リーダーシップ:「これからの世界」で圧倒的な成果を上げる仕事術
  2. 世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法
  3. Google流 疲れない働き方 やる気が発動し続ける「休息」の取り方
  4. ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

僕は2017年に発売された『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか』を読んでピョートルさんを知りました。

正確には、前書を読んだときはピョートルさんを意識していないで、今回のNewsPicksの特集を見て「あの人だったんだ!」と知りました(笑)。

これからの働き方という点において、参考になることが多いので、特に上昇志向がある20代〜30代の方は読んでみると面白いと思います。