僕が好きな人のひとりにジャーナリストの佐々木俊尚さんがいます(毎日新聞の記者出身)。佐々木俊尚さんは場所も時代も超えて働いているというのがとても素敵です。
「都会」「地方」ではなく、両方で生活することによって、双方のメリットを得られる多拠点生活をしています(場所)。そして、分け隔てなく接するという姿勢がカッコよいです(時代)。
ここではそんな佐々木俊尚さんの著作から働くことが楽しくなるおすすめの本を3冊紹介します。
広く弱くつながって生きる

佐々木俊尚さんの著作は「時代」を上手に反映したものが多いため、そのときいちばん新しいものを読むのをおすすめします(あくまで基本的にはですが)。
この記事を執筆している時点で新しいのが『広く弱くつながって生きる』。冒頭にも書いたような「多拠点生活」をする方法やそのメリットなどにも言及があります。
また、多くの人が陥っているだろう組織とのしがらみとの距離の置き方なども共感しました。
新しいメディアの教科書

メディアについて興味深い意見が読めるのが『新しいメディアの教科書』(2017年7月発売)。
当時はSNSを中心にメディアを作るというのが流行ってきていました。しかし、2018年1月頃にFacebookがアルゴリズムを変更したことによって企業のインプレッションがガタ落ちするということに。これによって方針を切り替えたメディアも多くあります。
そんな時代の流れがよく分かるのが本書です。
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる

インターネット上のあふれる情報をまとめる「キュレーション」を題材に書かれた『キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる』(2011年発売)。
発売された時代からも分かるように、「これからキュレーションが来る」という時代に書かれたものです。こういうのを読むと佐々木俊尚さんって時代を読むのが早いなと感じます。
この後の流れは誰もが知るとおり、キュレーションメディアが乱立し、コンテンツの盗用や信憑性、Webライターの買い叩きなどから波が収まっています。
最近は「どんなコンテンツでもまとめる」というより、ひとつのジャンルに特化する「バーティカル型」のキュレーションが人気になっていますね(それも少し前ですが)。
なんとなくまた「女性のPV集め」を目的にした低品質なキュレーションサイトが多くなってきたなという気がしないでもないですが、このあたりは仕方ないのかもしれません…。