App Storeの「初めての音楽作り」というニュースの書き出しを引用します。
音楽制作に専用の高価な機材や楽器が必須な時代は過去のものとなり、今ではAppを使うことで、iPhoneやiPadさえあれば誰でも気軽に作曲を始められるようになりました。
これにはさまざまな意見があると思います。
きっとより上の世代の多くは「パソコンがなければダメだろう!」と言うだろうし、下の世代の人(どちらも自分基準ですが)にとったら「パソコンは古い」とすら感じるかもしれません。
僕はMacOS歴もそれなりにあるので、すでに制作環境が整っているものやパソコンでやった方が早いものはMacでやることが多いですが、わざとiOS縛りで挑戦することもあります。
それは「時代の流れを感じたい」というのが理由です。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、僕は以前からiOSで配信されている「Thicket」という音楽アプリが大好きです。
シンセサイザーといえばいいのか、映像に癒やされるエンタメアプリといえばいいのか、今回はそんな不思議な「Thicket」を紹介します。
目次
「Thicket」と「Thicket:Classic」
Interval Studiosが発売する「Thicket」には、「Thicket」と「Thicket:Classic」があります。
Thicket:Classicは1種類のなんとなくそれらしい音や映像が楽しめるのですが、アプリ内でも”get more Thicket“というメッセージが出るので、Thicketを使ってみましょう。
「Thicket」の演奏方法
Thicketは画面を触るだけで音楽を演奏できます。
これは楽器なのか、それとも映像に触れるものなのか、そんな不思議な感覚を楽しめます。
モードによってBGMが流れるものもあるのでそれだけで楽しむのもよし、反対にBGMがないモードを選んでノイズシンセサイザーのように楽しむのよしです(僕は後者です)。
ともあれ、使ってみるのが早いです(まったく難しいことはありません)。
「Thicket」起動画面

Thicketの起動画面です。
これだけで雰囲気を感じますね。
モードを選ぶ

右下の「◯」アイコンをタップすると「Mode selector」(モード選択画面)が表示されます。
僕はすべて購入しているのですが、たしかモードを選ぶとデモ演奏が流れた記憶があります。モードごとに購入するとそれぞれのモードを演奏(操作)できるようになります。
すべて買っても1,000円くらいだと思うので、「独創的な音楽をやってみたい」と考えているなら、安い投資だと思います(このあたりに躊躇う必要はないはず)。
参考までにそれぞれの音を見てみましょう(音はデモ版でも聴けます)。
Remember

電子的なドラムとピアノによるBGMあり。
画面を触ると万華鏡のような世界が楽しめます。
Grass

BGMなし。
Thicketでオススメの音源のひとつ。
触ると細かいシンセ音が発生するため、ステージでも映えます。
Cut Whisper

BGMなし。
ディレイ(やまびこ)効果が大きいため使い所はけっこう悩むところ。
Love

ブライアン・イーノ(アンビエント音楽の第一人者)っぽいBGMあり。
Cathedral

ディレイ効果のBGMあり。
触ったものがそのままBGMになるため、そんなに使い勝手は悪くないかも。
Scary Ugly

BGMなし。
Thicket最有力の音源です。
触った場所によって派手なノイズが出せるのでステージ映え抜群。LUNA SEAのSUGIZOの音色が好きな人だったらきっとハマること間違いありません(イチオシです)。
SineMorph

サイン波(正弦波)によるBGMあり(ディレイもあり)。
使いどころは限られるかもしれませんが、時間を忘れるくらい気持ち良い音色です。
設定画面

Thicketは各種設定ができるようになっています。
画面右下の「◯」をタップします。

左下から「歯車」アイコンをタップするとセッティング画面に遷移します。
以下、各設定項目の説明です(いくつか分からないものがある)。
- mute audio:オーディオのミュート(消音)
- disable sleep:画面のスリープ
- visual cues:分かりませんでした…
- child lock:チャイルドロック(よく分からない)
- swipe changes modes:スワイプすることでモードを変更します
- share screenshots:スクリーンショットの共有
今日のまとめ
iOSで素敵なノイズを楽しめる「Thicket」を紹介しました。
ステージ上でもiPadから出力して実用的な飛び道具ノイズシンセを楽しめます。インパクトのある演奏をしてみたい方はぜひお試しください。
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